三行書付

大抵のことは三行でおk

グランツーリスモ(吹替版) 2023/米

イオンシネマ大宮の7番スクリーン(143席)にて鑑賞
月曜ながら三連休の最終日ということで結構な客数
箱が小さいのでやや迫力不足の感がなくもない
 
 
確かに面白いと言えば面白かったし泣き所もあった
とはいえ、前評判でハードル上げ過ぎたなぁとも
つか、コレは2クールでドラマ化すべきなんじゃ?
 
上映開始時間の都合でやむなく吹替版を観た訳だが、
吹替版なので中の人のイメージに大分引っ張られた印象
機会があれば、やっぱり字幕版でも観てみたい
 
ドラマ自体は何処かで見たようなエピソードが多く、
紆余曲折がありながらもハッピーエンドで今に至る、
との、ある種の分かりやすさを強く感じた
 
実話ベースなのにリアリティを感じない独特の作風で、
テンプレな人間関係がむしろキャラ色にマッチしていて
噛めば噛むほど味が湧き出るスルメ的感覚の映画とも
 
レースシーンにゲーム演出がゴリゴリに入ってきて草
順位が車体の上に表示されるのは画期的な絵面ではある
見せ方が下手だとこの辺りは分かりにくくなるんだよね
 
松岡のヤンがコミュ障くさくてかなりのハマり役
みやけんのジャックは再起奮闘の軍曹キャラで好印象
ミキシンのプロデューサーは山師だけど情熱は人一倍
 
GTアカデミーの同期たちがアニメ的なキャラで面白い
特に、あやねるのオヤクソク的なゲーマー女子がいい味
そして、ル・マンで再集結の流れが熱くてチキン肌
 
明夫のヤン父の存在感も本作のもうひとつのテーマかと
ヤンと向き合って来なかった、との台詞は目汗を誘う
サッカーの成功者だったヤン父の心情は複雑だった筈
 
3位で終わるル・マンは正直スッキリはしないけど、
脚色としてはギリギリの線を狙ったものなので(ry
この辺を実話通りにすると日産の立場がなくなるので…
 
余談だけど、東京の街並みがブレードランナーでワロタ
しかも、寿司マスターがゲーム会社の中の人で驚く
あんなディスコ(死語)って現存すんの?
 
ソニーと日産の商品推しがあからさまで結構な食傷仕様
ウォークマンのくだりはソニー信者は歓喜するところ?
ハード周りの空気感がなんだかシックリこないんだよね
 
人生あり、ロマンスあり、家族愛あり、バトルあり、と
ハリウッド映画の基本フォーマットには準拠しているので
話の安定感はあるが、同時に詰め込み過ぎな印象も
 
コレは本作に限ったことではないのだが
実写とCGの融合も行き着くところまで行った感があるので、
大画面でも映像的な驚きはなくなったなぁ、とシミジミ
 
総合評価 7.5/10