三行書付

大抵のことは三行でおk

この世界の片隅に その2

で、観てきて面白かったの?と問われると、
正直なところ、うーんと唸って即答できないもどかしさ
ホントにモヤモヤするわ(制作側の思う壺?

※以下、ネガティブ要素も多いので注意



登場キャラでは義理姉のケイコさんが一番好き
得たものと失ったもののアンバランスさが切ない反面、
あの性格ながら繊細さも併せ持っている辺りが秀逸

EDクレジットの後半で流れる
クラウドファンディングの支援者リストの数の多さに
良くも悪くも一寸引いた(ドン引きではない

同、物語の裏舞台を描き綴った赤い線画の情報量にも
とにかく詰め込むだけ詰め込んだ感が溢れていて、
上映時間126分の攻防戦を邪推してしまうレベル

戦時食レシピと調理シーンは個人的には面白かったが
前席のご老体には冗長でやや退屈だった模様
小さく腕を上げて、何度か背伸びをしていた

作画は間違いなく全編高品質なのに
何故か戦艦大和だけはヘロヘロな線で描かれている謎
確認してないけど原作準拠なの?

メルヘンタッチになって空を飛ぶ軍艦のところも、
今それ要るの?と一瞬思考が止まってしまったが
もしかして意図的にそうしたのかな?

楽曲(3曲だったか?)が良かった
哀愁を帯びてるけれど決して暗くはならない、
そんなコトリンゴの声色が作品世界に馴染んでいた

ただBGMは所々うるさいというか、
違和感のある耳障りな音が混じっていて、
他の観客が何か蹴っているのかと勘違いする始末

件のエロ描写は海外版だと編集されそう、とか
無駄な危惧の念にビクビクしながら観ていたので
内容に集中することが難儀ではあった

他の観客が出す雑音も映画館の隠し味、とは言え、
ポリポリ食べる音、缶を開ける音、貧乏ゆすり、独り言
などなど、自身の器を試される案件が多すぎた

上記含め、
今回は周りの存在を過剰に意識する余り、
スクリーン以外に大分気を取られていたようにも思う

おじいちゃん、ここのシーンの解釈は大丈夫?とか、
おばあちゃん、このキャラは誰々と誰々だよ?とか
そこのあなた、さっきの伏線はここで回収されたんだよ?とか

そんなん、他人の心配ばかりせんで、
想像力と妄想力と理解力と偏向力をフル動員して
自分自身の目の前の映画を楽しめや!ですわ

あ、結論出た(突然の終焉