三行書付

大抵のことは三行でおk

N・H・Kにようこそ! #11 

つまり、アレだ。
岬も山崎も先輩も、全員佐藤を低く見ている訳だ。
常に自分よりも弱い者を探してしまうのは
悲しいかな、人の性であり真理でもある。
故に、誰もが佐藤を近くに置いて
「あいつと比べたら自分は余程マシだ」と安心する。
自らが高みにいるような錯覚から安堵感に酔う。
要は、その構造を各話で具体的に見ていた、と。
ただ、不思議と佐藤を中心に物語を追っていくと
彼の右往左往ぶりに翻弄されてしまうためか、
その真相を感じにくい、というところがミソなのかも。
利用され、罵倒され、寄り掛かられ、
しかし、それでも事態を俯瞰視し納得するのが大人であるなら、
勿論、佐藤はまだその段階には遠く至っておらず、
だからこそ、本作の主人公たる資格を有している、とも。
恐らく、次回でその現実に気付きはじめるのでは?